ヘルメット治療を進めていく上で、気になるのは結果ですよね。
どんなに頑張ってヘルメットを被っても、結果がなければ意味がありません。
そこで今回はどのくらい頭が丸くなったのか、経過とともに治療完了までの実際のデータと共にお伝えしていきます。
治療前
治療前に気になっていた点は主に3つです。
治療経過
初めて頭を3Dスキャンをして計測を行ったときから、卒業するまでの経過をまとめました。
初回測定(生後4ヶ月)
初回測定では頭部の3Dスキャンを行い、データを元にヘルメットを作成してもらいます。
この時点での短頭レベルは、5段階評価で重度のなかなかの絶壁。
斜頭レベル(左右差)はけっこう気にしていましたが、ギリギリ標準レベルでした。
頭囲 | 41.9cm |
短頭レベル | 重度 |
斜頭レベル | 標準 |
3Dスキャンの画像を横から見ると、なかなかの絶壁なのが分かります。
初装着(生後5ヶ月)
初回測定から約2〜3週間後、オーダーしていたヘルメットが完成。
ヘルメットの受取と、初めての装着です。
装着してみて、中のスポンジを削り、かぶりやすいように整えてくれます。
かぶった時はキョトンとしてたのですが、外す時がギャン泣きでした…。
初めての装着からの流れや詳細は、以下の記事をご覧ください。
初装着なので、3Dスキャンはありません
2週間後(生後5ヶ月)
初装着から2週間後、ヘルメットの調整に行きます。
きちんと被れているかのチェックと、きつくなっている部分を削ってもらってこの日はすぐ終了。
まだ結果を評価できる段階ではないため、スキャンはなし
今回は装着し始めなのと、コロナになったりしてあまりヘルメットかぶれなかったので装着時間はかなり短め。
平均装着時間 | 6時間/日 |
1ヶ月後(生後6ヶ月)
ヘルメットを装着し始めて約1ヶ月、初めての3Dスキャン&初評価です。
初回測定の時と比べると、頭の大きさが1cm以上大きくなっていました!
この時期の成長はかなり早く、ぐんぐん大きくなりますね。
起きてる時はあまりかぶらず、寝る時は必ずかぶるスタイルでやっていたので、装着時間はそこまで多くはありません。
ですが、なんと短頭レベルが重度から中程度にまで改善!
斜頭に関しては、ほとんど気にならないくらい左右がきれいに整っていました。
平均装着時間 | 17時間/日 |
頭囲 | 43.1cm |
短頭レベル | 中等度 |
斜頭レベル | 標準 |
正直、この時点でけっこう結果には満足していて、「もうここでやめてもいいくらいだわ」と思ったくらいです(笑)。
最初の1ヶ月は、目に見えて改善していくのが分かった!
スキャンした数値データは印刷して紙でもらえるのですが、3Dスキャン画像は毎回貰えないみたいです。
卒業まで3D画像は貰えないみたいなので、パソコン画面をパシャリさせてもらいました。
画像は頭を上から見たもので、上が鼻で、下が後頭部になっています。
しっかりと頭が後ろに成長しているのが分かりますね!!
2ヶ月後(生後6ヶ月)
この日は調整のみでした。
ヘルメットが当たっておでこが赤くなることがあったので、その部分を削ってもらいました。
ヘルメットは基本的に寝ている時は必ずかぶり、起きている時はできるだけ、という感じ。
おでかけするときは、さすがに暑いのでいつも外していました。
平均装着時間 | 18時間/日 |
この頃は、ハチ張りがかなり気にならなくなっきていました。
なので、もともと可愛かったんですけど、めちゃくちゃ可愛くなったと実感(笑)。
3ヶ月後 (生後7ヶ月)
2度目の3Dスキャンと評価です。
前回よりもまた1cmほど頭が大きくなっていました。
そして短頭レベルがなんと中等度から軽度にまで改善!!
平均装着時間 | 18時間/日 |
頭囲 | 44.0cm |
短頭レベル | 軽度 |
毎日見ているとそこまで変化は実感できていなかったのですが、画像を見ると一目瞭然です。
ヘルメットのおかげでおでことこめかみの成長が抑えられ、後頭部がしっかりと伸びているのが分かります。
顔も少しずつ縦に伸びて、顔つきが変わってきました
4ヶ月後(生後8ヶ月)
今回は調整のみで、少しキツくなってきていた部分を削ってもらいました。
中のスポンジ部分をけっこう削ってもらったので、後ろはほぼ削るところがないくらい。
ヘルメットは毎日順調に装着できていて、来月には卒業したいなぁと思う日々です。
平均装着時間 | 18時間/日 |
5ヶ月後(生後9ヶ月)
頭の成長は少しずつ緩やかになり、前回より5mmほど大きくなりました。
そのため、目に見えての変化はそこまでありませんが、一歩ずつ確実に成長しています。
短頭レベルはほぼ標準に近い、ギリギリ軽度。
お座りできるようになり、起きてる時間はあまりかぶらなくなりました。
平均装着時間 | 15時間/日 |
頭囲 | 44.5cm |
短頭レベル | 軽度 |
寝返りできるようになっているので、スキャンする時動きまくって口から下が映ってませんが、こんな感じ。
おでこと、後頭部が成長して立体的できれいな頭に!
ここでヘルメットを卒業しても全く問題はないとのことでした。
ですが、短頭レベル軽度と言われるとあともう少し…と欲が出るのが親心。
なかなか高額なお金払ってるしね!
というわけで、あと1ヶ月頑張ることにしました。
6ヶ月後(生後10ヶ月)
この頃は、ヘルメットを引っ張ったり、ほとんどうつ伏せで寝るようになりました。
ヘルメットもなんだかキツそう。
もう少し続けようと心に決めたものの、なんだかかぶってない方がいいんでは?と思うように。
そのため、お昼寝もつけたりつけなかったりで、夜だけかぶる日々が増えました。
私的にはもう卒業したかったので、軽度ではありますが卒業を選択しました。
平均装着時間 | 10時間/日 |
頭囲 | 44.9cm |
短頭レベル | 軽度 |
卒業すると、最後に画像を紙でもらえます。
こうやって比較してみると、ぺしゃんこだった頭がしっかり治っているのが分かりますね。
頑張った甲斐がありました。
治療前と後の比較
結果、ヘルメット治療終了までには約半年かかりました。
治療前はぺったんこだった頭が…
上から
なんということでしょう。
上から見るとおにぎりみたいだった頭が、こんなにまぁるくなりました。
ハチ張りもなくなって、小顔になりました。
BEFOREの背景は汚すぎて切り取りました…
右から
横から見てもふっくら。
マルコメみたいだった髪の毛も、だいぶ伸びましたね。
左から
気になっていた左側の凹みもきれいになって嬉しい!
数値的にはまだ短頭レベル軽度とのことだったのですが、見た目ではほぼ気にならないレベル。
毎日23時間くらい被っていたら標準レベルまで到達してたのかも?しれません。
治療前 -BEFORE- | → | 治療後 -AFTER- | |
---|---|---|---|
頭囲 | 41.9cm | → | 44.9cm |
短頭レベル | 重度 | → | 軽度 |
卒業後はヘルメットなしで寝ていても、これ以上悪化することはないので安心です。
このまま成長していけば、おそらく短頭レベルも標準になるでしょう。
AHS Japanの皆様、本当にありがとうございました。
ヘルメット治療を振り返る
ヘルメット治療を終えて、改めてそのメリットとデメリットを振り返ってみます。
治療する前とは少しイメージが変わったところもありました。
メリット
デメリット
メリットもデメリットももちろんたくさんありますが、デメリットに関しては”慣れ“が軽減してくれたように思います。
お昼のシャワーを毎日のルーティンにしたり、涙きまくる我が子をたくさん抱っこして、ご機嫌取るためにたくさんの絵本を読んだり、歌を歌ったり踊ったり。
結果我が子との触れ合うことが多くなり、たくさんコミュニケーションを取る時間が増えました。
その時間は振り返ればとっても大切な愛おしい時間でした。
大変な思いもたくさんしたけど、それ以上に得るものは多かったです。
まとめ
もしヘルメットを被らずに過ごしていたら、どうなっていたんだろう?と思うこともあります。
月齢が進むにつれて、寝返りができるようになり、仰向けで寝ることが少なくなりました。
もしかしたらそのままでも、少しは頭が丸くなっていたかもしれません。
しかし、向き癖というのは染み付いているもので、同じ方向を向いて寝る傾向がずっとあります。
ヘルメット治療をしていなかったら、きっと斜頭(片方だけ凹んでる)のままだったと思います。
がんばってもがんばっても、同じ方向を向くので(笑)。
斜頭が治ったというだけでも、十分にヘルメット治療をする価値はありました。
彼女が将来、「ヘルメット治療をしてくれてありがとう」と思うかは分かりません。
自分自身、絶壁なことで頭の形やヘアアレンジの難しさに悩んでいる時期がありました。
その小さな悩みを一つ減らせたということだけでも、親としてはよかったなと感じています。
もちろんヘルメットを被る日々は辛い時もたくさんあったし、たくさんの涙を流させてしまいました。
「ごめんね」と何度も声をかけて、頑張ってヘルメット治療をがんばる娘を見守ることしかできません。
親の自己満足かもしれませんが、我が子の頭の形を見るたびに、ヘルメット治療をやってよかったなと今では思います。
一緒に頑張ってくれて、ありがとう。
もし治療をするかどうか少しでも悩んでいる方がいたら、私は背中を押してあげたいなと思います。
我が子の頭の形をきれいにできるのは、あなたしかいないのですから。
コメント