初めてのアルバイトをするなら、まず飲食店から始めたい!
でも、こんな風に思って踏みとどまっている方も多いのではないのでしょうか?
これらの悩み・疑問を、飲食店経験豊富な私が解決しましょう!
時期 | お店 | 職種 | 雇用形態 | 期間 | 給料 |
---|---|---|---|---|---|
大学時代 | 洋食屋 | キッチン | アルバイト | 2年間 | 時給780円 |
新卒 | 焼肉屋 | ホール | 正社員 | 6年間 | 月給20万円〜 |
正社員退職後 | ラーメン屋 | ホール | アルバイト | 2年間 | 時給1000円〜 |
飲食店で働くのはどんな感じなのか、イメージがなかなか沸かない人のために、飲食店での仕事内容やメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
バイトや仕事選びで悩んでいる人は、ぜひ仕事探しのヒントにしてくださいね。
飲食店の種類
飲食店とひとくくりに言っても、たくさんの種類があります。
ざっくり分けると、主にこんな感じ。
またチェーン店なのか、個人経営の店なのかによっても、かなり雰囲気や働く人の層は変わってきます。
それぞれの特徴を見て、自分に合う飲食店を探してみましょう。
ファストフード
ファストフードは、普段から利用している人も多いと思います。
馴染みがあるので仕事内容もイメージがつきやすいのではないでしょうか。
お客様は、小さなお子さまからパパママ世代くらいまでが多いです。
ファストフードで働いている人は若い世代が多いので、同世代の人との出会いがほしい場合はおすすめです。
働く時間帯は、朝早くから夜遅くまで幅広いです。
シフト制であれば、「ランチだけ」「ディナーだけ」など、好きな時間帯を選んで働くことができます。
居酒屋
居酒屋ではお酒を扱うことになりますので、お酒好きな人が集まってきます。
宴会などが開かれる場合はかなり賑やかな雰囲気になり、大きな声で話さなければいけない場面もあります。
一緒に働く人は、大学生が多いと思います。
もちろん正社員の大人もいますが、割と若い層の人が働いています。
居酒屋はランチをやっている店もたまにありますが、夜から営業を開始する店がほとんどです。
深夜まで働くこともあるので、夜型の人は居酒屋で働くのが向いています。
カフェ
カフェはゆっくりと話をしたい人が利用する場所ですが、仕事で利用する人もいます。
元気いっぱいというよりは、落ち着いた静かなお客様が多いです。
カフェで働いている人は、女性が多いです。
かわいいコスチュームも多いので、制服で選んでみるのもいいかもしれません。
働く時間はもちろんお店によりますが、あまり遅い時間までは空いていないお店が多いです。
規則正しい時間で働きやすいのが特徴です。
ホテル
ホテルの中に入っている飲食店は、ちょっと高級なお店がほとんど。
お客様も裕福な人が来店するため、客単価が高いのも特徴で、高いサービスが求められます。
一緒に働く人は、若い世代の人から、最近は外国人の方もよく見ますね。
バーテンダー・ソムリエなどの資格を持つプロと一緒に働くこともあるので、スキルアップにもつながります。
働く時間は朝食〜ディナータイムまで幅広く、好きな時間で働くことができます。
結婚式会場になるようなお店では、質の高いマナーが要求されます。
仕事内容
飲食店で働く場合は、キッチン(調理)なのか、ホール(接客)なのかによって仕事内容が異なります。
中には、キッチンとホール兼用な職場もあり、店によってさまざまです。
また正社員の場合は、仕事の責任が重くなります。
キッチンの仕事
キッチンでの主な仕事内容は、「調理」です。
仕込み
お店がオープンする前から仕込みをするお店がほとんどだと思います。
野菜のカットから味付け・スイーツの準備などなど業態によりやることはたくさんあります。
ラーメン屋なら、スープ・チャーシュー・メンマ・煮卵は全部仕込み!
大きなお店であれば仕込みの量も多くなり、働く時間も長くなります。
調理
実際にお客様が入店し、オーダーが入って初めて調理の工程になります。
基本マニュアルに沿って調理することになりますので、メニューが多ければ多いほど覚えることはたくさんあります。
入りたての頃はすぐに調理を任されることはなく、仕込みや盛り付けなどから少しづつスキルアップしていきます。
また、夏は暑さとの戦いになる現場も多いです。
片付け
調理に使った、鍋や包丁などの調理器具の片付けもキッチンの仕事です。
重たい鍋を持つなどの力仕事も多いので、体力が必要。
洗い物などで手が荒れやすい人は、手袋をするなどの工夫が必要。
片付けと一緒に、掃除も毎日することになります。
キッチンは直接お客様と接することは少ないですが、スタッフとのコミュニケーションが必要です。
ホールの仕事
ホールでの主な仕事内容は「接客」ですが、仕事は幅広いです。
電話対応・予約受付
電話を取り、予約を取ったりするのもホールの仕事になります。
営業時間・メニュー・席のことなどを聞かれることもあるため、お店のことを詳しく知っている必要があります。
お客様のご案内
お客様が来店したら、席にご案内するのもホールの仕事です。
人数や客層に合わせた席、回転率を考えた席などを選ぶ対応力が求められることも。
案内した際に、メニューを簡単に説明するお店もありますね。
注文の受付
手書きまたは機械でオーダーを取ります。
お客様からの注文を、正確に受け取り、キッチンへ伝えます。
メニューの内容をきちんと把握し、「確認」することが大切です。
オーダーミスはお客様・キッチン・みんなに迷惑がかかるし、自分もヘコむ!
料理の運搬
キッチンから料理が出来上がったら、料理をお客様のもとへ運びます。
運ぶものが重かったりするので、体力も必要。
ドリンクはホールで作ることが多いと思いますが、「ドリンカー」と呼ばれるドリンク作成専門の人がいるお店もあります。
料理を運ぶ際は、盛り付けが崩れないように丁寧に、料理の向きなどに気をつけて提供します。
狭いテーブルにたくさん料理を乗せる場合は、テーブルコーディネイトしながらセンスよく綺麗に並べると、サービスもしやすいです。
レジ
最近は現金だけでなく、クレジットカード・QRコード決済・ポイント払いなどさまざまな支払い方法が多数あり、それぞれのやり方を全て覚えなくてはいけません。
間違えることなく操作する、正確さが求められます。
片付け
お客様が帰った後は、テーブルの片付けをします。
閉店後は、床の掃除なども行い、トイレ掃除がある場合もあります。
使った備品の補充や、翌日の準備もするときは閉店後の作業が長くなります。
ホールではとにかく笑顔とコミュニケーション能力が必須スキルになります。
スタッフ同士のチームワークもめちゃくちゃ大切です。
正社員の仕事
正社員の場合、経験を積むと以下のような仕事も任されるようになります。
食材・備品の発注
食材や、調理に使用する食器などの備品を発注するのは、正社員が行うことが多いです。
予約の数などを考慮しロスのないように、足りなくなることのないように、注文しなくてはいけません。
お店がオープンしている時間に発注できない場合は、開店前・閉店後に行います。
新人教育
新しく入ったアルバイト・新入社員などの研修を行います。
店舗のマニュアル・ルールなどを丁寧に教えてあげられるやさしさと、間違いを指摘できる厳しさが必要。
また、スタッフのモチベーションを上げられるようにするのも大切な仕事です。
面接を行ったり、人事に関わることもあります。
シフト調整
働くスタッフのシフト(時間・日にち)を決定・調整し、伝達します。
予約や土日など、その日の忙しさに合わせて必要な人数を決めなくてはいけません。
また急な欠員などが出た場合は、正社員でカバーすることが多く、休みがなくなってしまうこともあります。
これが、飲食店がブラックだと言われる所以です!
メニュー考案
チェーン店ではあまりないですが、個人経営のお店などではメニューを考案することもできます。
自分のアイデア次第で売上を左右するので、やりがいも生まれやすいです。
売上管理
一番大切なのが、売上管理の仕事です。
お店の経営が成り立たないと営業ができません。
経費削減・人件費削減など、利益を出すためのノウハウが必要。
正社員になると、お店の営業時間以外の仕事が増えます。
給料
飲食店の給料は、おそらくいい方ではありません。
地域やお店にもよりますが、アルバイトなら時給1,000円前後、正社員なら新卒で18万円前後〜といったところです。
アルバイトの場合は、土日祝時給アップ!というお店もよくあります。
正社員のときのボーナスは私はほとんどなかったですが、あるところにはある、としか言えません。
有給休暇は、時代の流れ的に取れる店舗も増えているとは思いますが、まだまだ厳しい状況です。
飲食店で働く特徴
飲食店で働く上での特徴を、メリット・デメリットとともに見ていきましょう。
メリット
飲食店は、アルバイト初心者にピッタリの職場です。
まかないが食べられる
飲食店で働く上での一番のメリットといえば、やはりコレでしょう!
無料または社割で、お店の食事をいただくことができます。
学生さんには本当にありがたい制度ではないでしょうか。
資格不要
働くにあたって資格が必要なく、未経験でも気軽に応募できるのが飲食店のいいところです。
働きながら資格の取得を補助をしてくれる良い会社もあります。
バイト未経験でも採用してもらいやすい!
仕事の基本が学べる
仕事において最低限必要な社会人のルール・マナーを学ぶことができます。
コミュニケーション力・丁寧な言葉遣いなどは自然と身に付きます。
仕事をする上で大切な、優先順位を自分で考えて動くスキルも得られます。
飲食店で一通り働くことができれば、どんな場所でも活躍できるようになれると思います。
出会いがある
普段生活している中では出会えない世代や、仲良くならなさそうなタイプの人と出会うことができます。
新しい人と出会うことで自分の価値観や人生観が変わり、刺激になります。
人との出会いが人生を作っていくので、仕事選びはとても重要ですね。
デメリット
デメリットは、「忙しさ」にあります。
休みにくい
アルバイトの場合はシフト制なので当てはまらないかもしれませんが、正社員の場合は休みにくいのが現状。
肉体労働ですから、仕事の疲れもたまりやすいです。
土日が忙しい
平日は落ち着いていることが多いですが、土日は平日の倍忙しくなります。
そのため、土日祝にシフトに入れる人が優先して採用されることが多いです。
土日休みの人とはなかなか遊べない、というのがけっこう悩みだったりします。
髪型・ネイルの自由が制限される
髪型やネイルなどにルールが設定されている店舗もあります。
特にホテルなどの格式を重んじるような場所では、ルールが厳しいことが多いでしょう。
上司のやり方に左右される
仕事を続けていく上で一番気になるのは人間関係ではないでしょうか。
特に上司には従わなくてはいけないので、方針が合わない場合は辞めることにもなりかねません。
なんじゃそりゃ?みたいなルールがあることもある
実際に店舗に足を運び、どんな人と一緒に働くのかを知ることも大切なことです。
面接の際に、スタッフの年代や男女比を聞いてみるのもいいでしょう。
まとめ
飲食店は立ち仕事なので体力は必要になりますが、それも慣れてくるものです。
働く環境は、実際に食事に行って確かめてみるのが一番!
どんなサービスを提供しているのか、どんな人が働いているのかを直接見ることで、自分がその場に立ったイメージがつきやすいかと思います。
素敵な職場に巡り合い、充実した人生を送れますように。
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