「赤・青・黄が三原色」と聞いたことはありませんか?
学校の美術の授業などで、赤・青・黄色を使ってさまざまな色を作った経験がある人も多いでしょう。
ところが、パソコンやスマートフォンの画面では、
赤・緑・青(RGB)
が使われています。
さらに、プリンターのインクでは、
シアン・マゼンタ・イエロー(CMY)
が基本になります。
「三原色なのに、どうして使う色が違うの?」
実は、これは色を作る仕組みが違うからです。
この記事では、光の三原色と色料の三原色の違いを中心に、
について、初心者にも分かりやすく解説します。
▶ 色の三属性とは?色相・明度・彩度をわかりやすく解説
▶ 色相環とは?12色・24色の違いや補色・類似色・反対色をわかりやすく解説
色の三原色とは?
「三原色」とは、他の色を作るための基本となる3つの色のことです。
ただし、すべての場面で同じ3色を使うわけではありません。
大きく分けると、次の2つがあります。
| 種類 | 三原色 | 方法 | 主に使われるもの |
|---|---|---|---|
| 光の三原色 | 赤・緑・青 (RGB) | 光を混ぜる 「加法混色」 | スマートフォン・テレビ・PC画面 |
| 色料の三原色 | シアン・マゼンタ・イエロー (CMY) | 色料を混ぜる 「減法混色」 | 印刷・インク・絵の具など |

光の三原色とは?
光の三原色とは、赤(Red)・緑(Green)・青(Blue)の3色です。
英語の頭文字を取って、RGBと呼ばれています。
パソコンやスマートフォン、テレビ、デジタルカメラなど、光を使って色を表示する機器で使われています。

| 色 | 英語 | 記号 |
|---|---|---|
| 赤 | Red | R |
| 緑 | Green | G |
| 青 | Blue | B |
光を混ぜると明るくなる「加法混色」
光の三原色では、光を重ねるほど明るくなります。
これを加法混色(かほうこんしょく)といいます。

加法混色では、光は色を足していくほど明るくなっていく。
という特徴があります。
RGBはWebデザインでも重要
RGBは、Webデザインをするうえでも欠かせない色の仕組みです。
Webサイトで使われるカラーコードにも、RGBの考え方が使われています。
赤
#FF0000
緑
#00FF00
青
#0000FF
それぞれ、R・G・Bの光の強さを数値で表しています。
色料の三原色とは?
色料の三原色は、シアン(Cyan)・マゼンタ(Magenta)・イエロー(Yellow)の3色です。
それぞれの頭文字を取って、CMYと呼ばれます。
主に印刷など、インクや絵の具などの色料を使って色を表現するときに使われます。

| 色 | 英語 | 記号 |
|---|---|---|
| シアン | Cyan | C |
| マゼンタ | Magenta | M |
| イエロー | Yellow | Y |
色料を混ぜると暗くなる「減法混色」
色料の三原色では、色を混ぜるほど光が吸収され、暗くなっていきます。
これを減法混色(げんぽうこんしょく)といいます。

3色をすべて混ぜると、理論上は黒に近づきます。
減法混色では、色料は色を重ねるほど、反射する光が減って暗くなっていく。
混色方法による違い
RGBは光を足しているので明るくなり、白になります。
CMYは色を重ねるほど光が吸収され、暗くなり、黒に近づきます。

光の三原色と色料の三原色の違い
ここまでを一度整理してみましょう。

RGBとCMYは実は反対の関係

RGBとCMYは、まったく別の色に見えますが、実は密接な関係があります。
光の三原色である赤・緑・青の、それぞれの補色にあたる色が、シアン・マゼンタ・イエローです。
これは色相環で考えると理解しやすくなります。

CMYKとは?

印刷について調べていると、CMYではなくCMYKという言葉を見かけることがあります。
CMYKは、次の4色を使う仕組みです。
- C:シアン
- M:マゼンタ
- Y:イエロー
- K:ブラック
理論上はCMYの3色を混ぜることで黒に近づけますが、実際の印刷では、きれいな黒を表現したり、印刷効率を高めたりするためにブラック(K)を加えます。
そのため、一般的なカラー印刷ではCMYKが使われています。
「赤・青・黄の三原色」は間違い?

ここは少し混乱しやすいところです。
「赤・青・黄の三原色」という考え方は、絵の具などを扱う美術教育で広く知られています。
一方、色彩をより正確に扱う場合、印刷や色材の基本となる三原色としては、シアン・マゼンタ・イエロー(CMY)が使われます。
「赤・青・黄が三原色」という覚え方が完全に間違いというわけではありません。
色を科学的・体系的に扱う場合は、光ならRGB、色料ならCMYと考えると整理しやすい。
この違いを知っておくと、Webデザイン・印刷・美術で「三原色」と言われたときに混乱しにくくなります。
デザインではどう使い分ける?

三原色の知識は、実際のデザインでも役立ちます。
| Webデザイン | 画面上で色を表示するため、基本的にRGBで考えます。 |
| 印刷物 | チラシや名刺、パンフレットなどは、 印刷用データとしてCMYKを使うことが多くなります。 |
| イラスト・絵の具 | 絵の具を混ぜて色を作る場合は、色料の混色(CMY)として考えます。 |
| 写真・動画 | ディスプレイで表示する場合はRGBが基本になります。 |
RGBとCMYKは色の見え方も違う?
RGBとCMYKでは、表現できる色の範囲が異なります。
特に、ディスプレイで見る鮮やかな色をそのまま印刷できるとは限りません。
例えば、画面では非常に鮮やかに見える蛍光感のある色が、印刷すると少しくすんで見えることがあります。
これは、光で表現するRGBとインクで表現するCMYKでは、色を作る仕組みが異なるためです。
Webデザインから印刷物を作るときには、この違いを意識することが大切です。
色の三原色を知ると何が分かる?
三原色を理解すると、普段見ている色の仕組みが少し違って見えてきます。
| スマートフォンの画面 | 小さなRGBの光を組み合わせて、さまざまな色を表示しています。 |
| プリンター | CMYKのインクを組み合わせて、写真やイラストを印刷しています。 |
| Webデザイン | カラーコードを使って、RGBの光として色を指定しています。 |
「画面では鮮やかなのに、印刷すると少し違って見える」という現象も、RGBとCMYKの違いを知っていれば理解しやすくなります。
よくある質問(FAQ)
色の三原色は赤・青・黄色ではないのですか?
「赤・青・黄」という三原色は、美術や絵の具の学習などで広く使われている考え方です。
一方、光の三原色はRGB、色料の三原色はCMYとして整理されます。
RGBとCMYは何が違いますか?
RGBは光の三原色、CMYは色料の三原色です。
RGBは光を足して明るくする「加法混色」、CMYは光を吸収して暗くする「減法混色」が基本です。
RGBを全部混ぜると何色になりますか?
光の場合、赤・緑・青をすべて同じ強さで加えると白になります。
CMYを全部混ぜると黒になりますか?
理論上は黒に近づきます。
ただし、実際の印刷ではきれいな黒を表現するためにブラック(K)を加えたCMYKが使われます。
WebサイトではRGBとCMYKのどちらを使いますか?
Webサイトやスマートフォンなどの画面表示では、基本的にRGBで色を扱います。
関連記事
まとめ
色の三原色には、大きく分けて光の三原色と色料の三原色があります。
| 光の三原色 | 色料の三原色 | |
|---|---|---|
| 色 | 赤・緑・青 | シアン・マゼンタ・イエロー |
| 記号 | RGB | CMY |
| 混色 | 光を足す「加法混色」 | 色を重ねる「減法混色」 |
| 混ぜると | 明るくなる | 暗くなる |
| 3色を混ぜると | 白 | 黒に近づく |
| 主な用途 | ディスプレイなど | 印刷・インクなど |
そして、印刷ではCMYにブラックを加えたCMYKが使われています。
普段何気なく見ているスマートフォンの画面も、プリンターから出てくる印刷物も、実はこうした色の仕組みによって作られています。
色の三原色を知っておくと、Webデザインや印刷だけでなく、「なぜこの色になるの?」という色の仕組みも理解しやすくなります。



コメント