「色を組み合わせたいけれど、どの色を選べばいいのかわからない」
「なんとなく色を選ぶと、まとまりのない配色になってしまう」
そんなときに役立つのが、配色パターンです。
配色には、色相環上の色の位置関係を利用したものや、色相・明度・彩度・トーンを揃えて統一感を出すものなど、さまざまな方法があります。
この記事では、デザインやファッション、インテリアなどにも応用できる、代表的な配色パターンをわかりやすく紹介します。
なお、配色の考え方そのものを知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。
配色パターンは大きく2種類
配色パターンは、まず大きく「色に変化をつける配色」と「色を統一する配色」に分けて考えると分かりやすくなります。

このほかにもさまざまな配色パターンがあります。
①色に変化をつける配色
色相環上で離れた色や、一定の間隔にある色を組み合わせます。
色同士の違いが大きくなるため、メリハリ・華やかさ・インパクトを出しやすいのが特徴です。
②色を統一する配色
色相やトーンなど、共通する要素を持たせて色を組み合わせます。
色同士のつながりが生まれるため、統一感・調和・落ち着きを出しやすくなります。
色相環を使った配色パターン
ここからは、色相環上の位置関係を利用した代表的な配色を紹介します。
ダイアード配色|反対側にある2色を組み合わせる
ダイアード配色は、色相環上で反対側に位置する2色を組み合わせる配色です。
一般的には、補色を使った配色として説明されます。

色の違いが大きいため、メリハリのある印象を作りやすい配色です。
両方の色を鮮やかにして大きな面積で使うと、刺激が強く感じられることがあります。
その場合は、片方を淡くしたり、アクセントとして少量使ったりすると調整しやすくなります。
アナロガス配色|色相環で近い色(類似色)を組み合わせる
アナロガス配色は、色相環上で隣り合う、または近い位置にある色を組み合わせる配色です。
色同士に共通する部分があるため、自然につながり、まとまりのある配色になります。

グラデーションのような表現にも向いています。
トライアド配色|色相環を3等分した3色
トライアド配色は、色相環上でほぼ正三角形になる3色を組み合わせる配色です。
3色の色相差が均等になるため、変化がありながらもバランスの取りやすい配色です。

3色を使う配色の基本として覚えておくと便利です。
スプリット・コンプリメンタリー配色|補色の両隣の色を組み合わせる
スプリット・コンプリメンタリー配色では、基準となる色と、その補色の両隣にある2色(反対色)を組み合わせます。

補色そのものを使うよりもコントラストが少し穏やかになるため、メリハリを出しながら調和も取りやすいのが特徴です。
テトラード配色|4色を組み合わせる配色
テトラード配色には、代表的に正方形型と長方形型があります。
正方形型
色相環上でほぼ正方形になる4色を選びます。

色相差のある4色を使うため、華やかで力強い印象になります。
長方形型
色相環上で長方形になる4色を選びます。

正方形型よりも色同士の距離に変化があるため、4色を使いながら少し落ち着いた印象にまとめやすくなります。
ペンタード配色|5色をバランスよく組み合わせる
ペンタード配色は、色相環上で正五角形になる位置の5色を組み合わせる配色です。

色数が多いため、華やかでにぎやかな印象になります。
5色すべてを同じ面積で使うのではなく、ベースカラーを決めて、残りをアクセントとして使うと扱いやすくなります。
ヘクサード配色|6色を組み合わせる
ヘクサード配色は、色相環上で正六角形になる位置の6色を組み合わせます。

色相を広く使うため、非常にカラフルで変化のある配色になります。
6色をそのまま均等に使うとかなり華やかになるため、実際のデザインでは、ベースカラーや無彩色を組み合わせて調整すると使いやすくなります。
ビコロール配色|コントラストのある2色
ビコロール配色は、コントラストのある2色を組み合わせる配色です。

補色や白・黒など、色の差が大きい組み合わせがよく使われます。
国旗やサインなど、遠くからでも目立たせたいものにも向いています。
「バイカラー」と呼ばれることもあります。
トリコロール配色|コントラストのある3色
トリコロール配色は、コントラストのある3色を組み合わせた配色です。

3色の違いがはっきりするため、印象に残りやすく、メリハリのある配色になります。
国旗などにもよく見られる配色です。
色を統一する配色パターン
ここからは、色同士の共通点を利用して、統一感を作る配色です。
ドミナントカラー配色|色相を揃えて、トーンで変化をつける
ドミナントカラー配色は、色相をある程度統一し、明度や彩度などを変化させる配色です。

同じ色味をベースにするため、比較的作りやすく、統一感のある配色になります。
ドミナントトーン配色|トーンを揃えて、色相で変化をつける
ドミナントトーン配色は、同じようなトーンの色を組み合わせる配色です。
例えば、淡いピンク・淡いブルー・淡いイエローのように、色相は違ってもトーンを揃えます。

トーンの持つイメージを活かしながら、複数の色を組み合わせられます。
トーンオントーン配色|色相を揃えて、明度差を大きくする
トーンオントーンは、同系色の中で明度差を大きくした配色です。

色相が近いため統一感がありながら、明度差によってメリハリも作れます。
トーンイントーン配色|トーンを揃えて、明度差を小さくする
トーンイントーンは、同じようなトーンの中で色を組み合わせる配色です。

色同士の差が小さいため、穏やかでまとまりのある印象になります。
トーナル配色|中間色を使った落ち着いた配色
トーナル配色では、灰色みを含んだ中間色を組み合わせます。
PCCSでは、ソフト・ダル・ライトグレイッシュ・グレイッシュなどのトーンが代表的です。

彩度を抑えた色を使うため、落ち着きのある大人っぽい配色にしやすいのが特徴です。
カマイユ配色|ほとんど同じ色に見える色を組み合わせる
カマイユ配色は、色相・明度・彩度などの差が非常に小さい色を組み合わせる配色です。

ぱっと見では同じ色に見えるほどの微妙な違いを使うため、繊細なニュアンスを表現できます。
シンプルで上品なデザインにも向いています。
フォカマイユ配色|カマイユより少し変化をつける
フォカマイユ配色は、カマイユよりも色の違いを少し大きくした配色です。

微妙な色の変化を楽しみながら、カマイユよりも色の違いを感じやすくなります。
「ほぼ同じ色では物足りないけれど、派手にはしたくない」という場合に使いやすい配色です。
配色パターンを目的から選ぶなら?
| 作りたい印象 | おすすめの配色 |
|---|---|
| 統一感を出したい | アナロガス |
| 落ち着かせたい | ドミナントトーン |
| 同じ色で変化を出したい | ドミナントカラー |
| メリハリを出したい | ダイアード |
| 3色をバランスよく使いたい | トライアド |
| 補色より少し穏やかにしたい | スプリット・コンプリメンタリー |
| 華やかにしたい | テトラード |
| カラフルにしたい | ペンタード・ヘクサード |
| 繊細にまとめたい | カマイユ |
| 上品なニュアンスを出したい | フォカマイユ |
| 明るさの差でメリハリを出したい | トーンオントーン |
| 柔らかくまとめたい | トーンイントーン |
配色パターンを使うときのポイント

配色パターンは、そのまま使えば必ずきれいにまとまるわけではありません。
実際のデザインでは、色相だけでなく、明度・彩度・トーン・面積も重要です。
例えば補色配色でも、両方を鮮やかな色にするのではなく、
メインカラーを落ち着かせる+補色をアクセントにする
これだけで、かなり使いやすくなります。
また、3色以上を使う場合は、
ベースカラー + メインカラー + アクセントカラー
のように役割を決めると、色が散らばりにくくなります。
配色パターンはどこで使える?
配色パターンは、Webデザインだけでなく、さまざまな場面で活用できます。
Webデザイン
背景・文字・ボタン・見出しなどに配色パターンを取り入れられます。
特に補色やスプリット・コンプリメンタリーは、ボタンなどを目立たせたいときにも便利です。
ファッション
トップス・ボトムス・バッグ・靴などを色相環の関係から組み合わせることができます。
類似色なら統一感、補色ならメリハリのあるコーディネートを作りやすくなります。
インテリア
壁・家具・カーテン・ラグ・小物などの色を組み合わせるときにも使えます。
大きな面積に使う色ほど全体の印象に影響するため、まずベースカラーから考えるとよいでしょう。
配色パターンを覚えると、色選びがもっと楽しくなる

配色は「センスがある人だけができるもの」と思われがちですが、色相環やトーンなどの基本を知ることで、色同士の関係から組み合わせを考えられるようになります。
例えば、
「統一感を出したいから類似色」
「メリハリを出したいから補色」
「3色をバランスよく使いたいからトライアド」
というように、目的に合わせて配色を選べるようになります。
最初からすべての配色パターンを覚える必要はありません。
まずは、同系色 → 類似色 → 補色 → トライアドくらいから試してみると、配色の違いを実感しやすいでしょう。
よくある質問(FAQ)
一番簡単な配色パターンは?
初心者なら、同系色や類似色を使った配色がおすすめです。
色同士が近いため、まとまりを作りやすいからです。
おしゃれな配色にするには何色使えばいい?
まずは3色程度から始めると考えやすいでしょう。
ただし、使う場所や目的によって適切な色数は変わります。
補色配色は派手になりませんか?
補色は色の差が大きいため、強い印象になりやすいです。
その場合は、片方を淡くしたり、アクセントカラーとして少量使ったりすると調整できます。
配色パターンは全部覚える必要がありますか?
すべて覚える必要はありません。
まずは、アナロガス・ダイアード・トライアドなど、基本的なものから試してみるのがおすすめです。
色相環だけで配色を決めてもいいですか?
色相環は便利な目安ですが、それだけで決める必要はありません。
明度・彩度・トーンや、実際に使う面積なども合わせて考えると、よりまとまりやすくなります。
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まとめ
配色には、さまざまな組み合わせ方があります。
大きく分けると、次の2つの考え方があります。
- 色に変化をつける配色
- 色を統一する配色
| ①色に変化をつけたい | ②統一感を出したい |
|---|---|
| ダイアード | ドミナントカラー |
| アナロガス | ドミナントトーン |
| トライアド | トーンオントーン |
| スプリット・コンプリメンタリー | トーンイントーン |
| テトラード | トーナル |
| ペンタード | カマイユ |
| ヘクサード | フォカマイユ |
ただし、配色パターンは「この通りに色を選べば完成」というルールではありません。
色相・明度・彩度・トーン・面積・色の役割などを調整しながら、自分の目的に合った配色を探してみましょう。
「この色に合う色が分からない」というときも、色相環を使えば、感覚だけに頼らず色の組み合わせを考えられます。
まずは気になる配色パターンをひとつ選んで、実際にカラーチップを並べて試してみるのがおすすめです。




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