「悪性の可能性が高い」と言われたあと、すぐに手術になるわけではありませんでした。
紹介された大学病院での検査までは、約1週間。
たった1週間ですが、この期間はとても長く感じました。
この記事では、検査を待つあいだに感じていたことや、日常の変化についてまとめます。
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診断を受けた帰り道、初めて実感した怖さ

病院を出たあと、「悪性の可能性が高い」という言葉が、少しずつ現実味を帯びてきました。
それまでどこか他人事のように感じていたものが、一気に自分のこととして迫ってきた感覚でした。
気がつくと、涙が出ていました。
「悪性だったらどうしよう」
「これからどうなるんだろう」
「入院中、娘を誰が面倒見るんだろう」
そんな気持ちが頭の中をぐるぐる回っていました。
すぐにでも手術してほしいのに、待つしかない時間

正直なところ、「できるなら明日にでも手術してほしい」と思っていました。
お腹の中に大きな腫瘍があると分かってしまった以上、そのままにしておくことが怖くなったからです。
でも現実は、大学病院での検査を受けるまで1週間、待つしかありませんでした。
「なんでこんなに待つんだろう…」
「緊急手術レベルじゃないのかな?」
「待ってる間にもっと腫瘍が大きくなったらどうしよう」
この“何もできない時間”が、とても長く感じました。
気づけば検索ばかりしていた
この頃は、気づくとスマホで検索ばかりしていました。

悪性ってことは、つまりがんかもってこと・・・?
卵巣がんのステージについて調べたら、ますます怖くなりました。
| 進行期 | 説明 |
|---|---|
| I期 | がんは卵巣に限局しています。 |
| II期 | がんが卵巣から周囲の骨盤内臓器へと広がっています。 |
| III期 | がんが骨盤を越えて腹腔内にまで広がり、リンパ節にも転移している場合があります。 |
| IV期 | がんが肝臓や肺などの遠隔臓器に転移しています。 |
「私の腫瘍、お腹まであるってことは、ステージ3以上なの?」
「抗がん剤して、髪が抜けたりするってこと?」
「転移してたら、私死ぬの…?」
調べれば調べるほど不安になるのに、やめることができませんでした。
「少しでも情報を知っておきたい」そんな気持ちだったと思います。
気になることが増えて、いつもならなかなか朝起きられないくらいよく眠れていたのに、朝自然と目が覚めてしまうようになりました。
体の変化に敏感になっていった
お腹の中に大きな腫瘍があると分かってからは、それまで気にしていなかった体の感覚も、急に気になるようになりました。
「本当に大丈夫なのかな」と、些細なことでも不安につながっていきました。

ぽっこりと大きくなったお腹を見るたびに、
「なんでこんなことになったんだろう?」と涙が出そうになりました。
一体どのくらい大きくなったんだろうと、ウエストを測ってみることに。
普段は64㎝くらいだった私のウエストは、
75cm
なんと、10㎝以上も大きくなっていたのです!!
子どもを抱っこするのが少し怖くなった

娘を抱っこするのも少し怖くなりました。
当時1歳の娘は寝つきがとても悪いタイプで、抱っこやおんぶでお昼寝するのが日常でした。
抱っこ紐でお腹を圧迫するのが、怖いし、痛い気もする。
「もしお腹の腫瘍が破裂したりしたら…」
そんな恐怖と共に、過ごす日々。
これまでは当たり前にしていたことが、急に慎重になってしまう感覚でした。
日常は変わらないはずなのに、気持ちの中では大きく変わってしまった気がします。
腫瘍に名前をつけた「しらこ」
診断結果を伝えたあと、夫はかなり動揺していました。
「え!??太っただけだと思ってた…」
「それ…やばいやつじゃん」
「そんなに大きい腫瘍なら、名前でも付けとく?」
腫瘍と聞くと怖いイメージしかありませんが、手術までの間、お腹の中にはずっとその存在があるわけで。
共存していかなくてはいけない、このお腹の中の腫瘍に、私たちは名前を付けることにしました。
名前は「しらこ」
腫瘍って、たぶん白くてレバーみたいな、白子みたいな見た目なんじゃないかな…
という勝手なイメージで、「しらこ」と名付けました。。
怖い存在だけど、私の体が作り出してしまった塊のしらこ。
「しらこがいる」と思うと、不思議と少しだけ冷静になれる瞬間もありました。
「ガス・ステーション」ができた日常
この頃、食後はとにかくお腹が張って苦しくなりました。
動きたくないくらい、パンパンになります。
そして必ずと言っていいほど、ものすごく大きなおならが出るのです。
私はおならをスッキリと出す場所(リビングにあるふとん)を作りました。

名付けて「ガス・ステーション」。
おふとんの上で、いわゆる女豹のポーズになって、おならをバフバフ出しまくります。
おならを出すだけで、少し楽になるのです。
今思えば、腫瘍が腸を圧迫してガスがたまりやすくなっていたのかもしれません。
振り返って思うこと|不安と向き合う時間だった
この1週間はただ待つだけの時間ではなく、
「自分の状況と向き合う時間」でもあったと思います。
不安は大きかったですが、少しずつ気持ちを整理していく期間でもありました。
まとめ|待つ時間にも意味があったと思う
すぐに何かができるわけではない時間は、とても長く長く感じました。
それでも、この期間があったことで、次の検査や治療に向けて少しずつ気持ちを整えることができた気がします。
このあと、ようやく紹介された大学病院で詳しい検査を受けることになります。
ここから、治療に向けた具体的な話が進んでいきました。
▶ 【術前検査】大学病院で受けた精密検査の話(近日公開予定)



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