いよいよ入院の日を迎えました。
ここまで長かったような、あっという間だったような・・・
そんな気持ちでこの日を迎えました。
この記事では、入院初日の流れと、そのときに感じていたことを記録として残します。
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入院前の体の状態|もう限界に近かった

この頃には、腫瘍はかなり大きくなっていて、お腹の左側がはっきりとふくらんでいました。
もう左を向いて寝ることはできず、日常の動作でも違和感が増えていました。
痛みは「いてて」くらいではありましたが、トイレでおしりを拭くときにもお腹が痛くなり、手が届きにくくなっていました。
「もう体は限界に近いな」と感じていた時期でした。
9:30 娘と涙の別れ
入院する日の朝、娘に「行ってくるね」と伝えました。
娘も「一緒に行く」と、いつもの上着を手に取るけれど、
「娘ちゃんは行かないよ」と伝えました。
まだ2歳になったばかりで、きっと何も分かっていないはず。
そう思っていたのですが、そのとき娘の目に涙が浮かびました。
声を出して泣くわけでもなく、ただ、きれいな涙がポロリ。
いつもなら、イヤイヤと大きな声で泣くのに。
その瞬間、「あ、何か感じ取っているのかもしれない」と思いました。
私はすぐに娘をぎゅっと抱きしめました。
「頑張ってくるね」
そう告げて、夫に娘を預けて、涙をぬぐいながら家を後にしました。
「必ず帰ってくるからね」
と、強い決意を胸に。
たくさんのサインした同意書と、スーツケースを持って、病院へ向かいました。
10:30 受付・病室へ

病院で受付を済ませ、まずは身体測定。
最近は食欲もあまりなかったので、体重も減っていました。
ちょっぴり痩せたこともあり、
「宇宙人みたいな腹と体型になってる」
と、夫は言ってました…。

そしてそのまま、病室へ案内されました。
入院して最初に思ったのは、「意外と明るい」ということでした。
4人部屋の窓際のベッド。
ブラインドの向こうから外の光が入ってきます。
病室にはときどき看護師さんやリハビリの先生が出入りします。
カーテン越しに聞こえる会話。
「この人は何で入院しているんだろう」
「手術かな?それとも検査かな?」
そんなことを、ぼんやり想像してしまいました。
同じ部屋にいても、みんなそれぞれ違う理由でここにいるんだなぁと、少し不思議な気持ちになります。
11:30〜13:00 入院初日の流れ
ベッド周りを整理した後は、「症状スクリーニングシート」を記入。
今の症状や痛みの強さを確認する、痛みの評価スケールです。
書類が書けたら、ちょっと一息。
少し落ち着いた時間もありましたが、このあと一気に慌ただしくなっていきます。

まずは口腔外科で歯のお掃除から。
手術前にも掃除していたので、あっさり終了。
入院初日の昼食は、手術前の「低残渣食」でした。
メニューは
カレイの煮付け、青菜のお浸し、カリフラワーの和え物。
やさしい味と消化に優しいものばかりで、「ああ、本当に手術なんだな」と実感しました。
そしてこの食事を最後に、夜からは絶食。
次に口にするのは、手術が終わったあとになります。
そのあとは、手術前のシャワー。
さっぱりしてベッドに戻ると、少し現実味が出てきました。
「いよいよ明日なんだな」
そう思いながら、窓の方をぼんやり眺めていました。
13:45 内診|腫瘍の大きさを改めて実感
内診でエコーを行い、腫瘍の位置を確認しました。
明日の切開する位置などの説明も、再度受けました。
手術なんてしたことないきれいなお腹が、明日には傷がついてしまうのか…
と、少しセンチメンタルな気分にもなりました。
15:00〜 手術前準備が一気に進む

ベッドでクッションを膝に乗せて読んでいたのは、ONE PIECEの最新刊★
でも手術前日なので、なかなか集中できません。
セリフも多くて、ページが全然進まない。
ぐうたらと過ごしていると、看護師さんが来ました。
手術前の準備がどんどん進んでいきます。
手術前はへそ掃除をするのが定番らしいのですが、
「きれいなおへそなので、掃除しなくていい」
と言われました。
お腹が出すぎて、へそがほとんどなくなってしまっていたのです。
へそ掃除、ちょっと楽しみにしていたので、ちょっと複雑(笑)。
そして最後に、
「がんばって飲んでくださいね」
と、渡されたのが”下剤“です。
渡された下剤は200mlくらいの液体で、これがなかなか強烈で、手強い。
酸っぱしょっぱいような、まずすぎず、でも美味しくもない絶妙な味。
下剤と格闘しながら、少し漫画読んで、休憩して、また数ページ。
30分格闘して、やっと全部飲みきりました。
医療スタッフの説明ラッシュ

このあとも次々と説明がありました。
短時間で一気にいろいろな情報が入ってきて、正直頭が追いつかない感覚でした。
17:00 💩うんちラッシュが始まる

病室には窓はあるけれど、ブラインドが下りていて外の景色は見えません。
ベッドに腰掛けて、足をぷらんとさせる姿勢がいちばん楽でした。
お腹は妊娠7か月くらいの大きさで、触るとカチカチ。
お腹にはデコボコしてるところもあり、確かにそこに腫瘍がありました。
手術には恐怖もあるけれど、それ以上に、この体の中に長くいた存在が取り除かれる安心感が大きい。
「明日はしらこ(腫瘍)とお別れか…」
「しらこは本当は、ベビーに生まれたかったんだろうな」
そんなことをぼんやり考えながら、静かな病室で過ごしていました。
下剤の影響で、ここからトイレの回数が一気に増えました。
うんちラッシュが始まってからは、靴は履いたままトイレ待機。
下剤の影響なのか、とてものどが渇きました。
気づけば10回近くトイレに行くことに。
17:30 執刀医の先生の言葉
執刀医の先生が来てくださり、
「腫瘍が大きいのによく我慢しましたね」
「リンパを取るような手術にはならなさそうです」
と説明を受けました。
少し安心した気持ちと、いよいよ明日なんだという現実が重なっていました。
20:00 微熱と、静かな緊張
病室は静かだけれど、完全な静けさではありません。
廊下の方から、慌ただしい看護師さんたちの足音や、ワゴンを運ぶような音が聞こえてきます。
きっと今も、どこかの病室で誰かを看ているんだろうな。
ベッドの上でそんなことを考えながら、スマホを見ていました。
病院暑いし、ちょっとぽーっとするなぁと思って、体温を測ってみると37.4℃。
少し熱っぽく、デイルーム(休憩スペース)で体を冷やして過ごしました。
「今熱なんか出たら、手術できなくなっちゃう」
「もうこれ以上、手術は待つのは無理!!」
強い不安というよりは、じわじわとした緊張が続いているような感覚でした。
22:00 消灯|眠れたような、眠れなかったような夜

消灯後、ベッドに入りましたが、しっかり眠れたのか、よく分からないまま時間が過ぎていきました。
明日は手術。
そう思いながら、長い1日が終わりました。
まとめ|いよいよ明日は手術
入院初日は、準備と説明が一気に進み、うんちラッシュで終わる慌ただしい1日でした。
「やっとここまで来たんだな」と実感する時間でもありました。
そして、いよいよ次は手術当日を迎えます。
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