手術の翌日。
「少しずつ回復していく日」と思っていましたが、
実際は、安心と激痛が行き来する1日でした。
この記事では、術後1日目の流れと、そのときの体の状態・痛みの変化を記録します。
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深夜〜朝|思うように眠れない
深夜2時、なんかベッドが冷たい…
と思っていたら、点滴が漏れていました。
点滴は左手につながれていて、点滴スタンドは右手側にありました。
何度も寝返りを打って、左側を向いたときに管が外れてしまっていたようでした。
なかなか寝返りを打てないので、腰がけっこうつらい。
思うように眠れず、何度も目が覚める、長い夜でした。
6:20 朝|少しずつ“回復の気配”
朝一番に、体温を測ります。
まだ熱が38℃あり、寒気も少し感じていました。
採血もあったので、なんだか身体がボロボロな気分です。
一番邪魔だなと思っていたフットポンプが取れて、足が軽くなりました。
そしてようやく、水分摂取OKがでました。
お腹は全く空いていませんでしたが、もうずっとのどはカラカラでした。
やっと水が飲めたときは、
「うますぎる…」
「生き返った…」
という感覚でした。
ただ、一気にたくさん飲むのは怖くて、ちょびちょび飲むようにしていました。
10:45 初めて体を起こす

ゆっくりゆっくり、腕の力を使って体を起こしました。
麻酔があるので、痛みはなんとか大丈夫。
指のモニターが外れ、ベッドに座って体を拭いてもらいました。
ここで強烈だったのがめまい。
目の前がグレーで、ぐるぐるなって、何も見えない。
ということで、歩行はギブアップ!!
「この点滴は血圧下がりやすいので、点滴のスピード下げておきますね」
「午後にまたもう1回チャレンジしてみましょう」
とのことでした。
座っただけでクラクラして、そのまま少し気を失うように眠ってしまいました。
13:00 初めて歩けた

体温は37.1℃まで落ち着いてきました。
めまいが怖かったですが、もう一度体を起こすのにチャレンジ。
ゆっくり体を起こして、ベッドに腰掛ける。
…今回は大丈夫、めまいしない。
ということで、立ってみる。
「立てた!」
ここがこの日の大きな一歩でした。
この時点で、尿管が外れました。
そして、歩いてみる。
「歩けた…!」
ここで、頑張ってトイレも自力で歩いて向かいます。
尿は、ちょろっとしか出ませんでした。
お腹の傷を見てみようかなと思いましたが、ちょっと怖くなって、見ずに病室に戻りました。
歩けた達成感と同時に、体のダメージもはっきり感じる瞬間でした。
13:30 少しだけ“人間らしい感覚”が戻る

自由に歩けるようになったので、ずっとしたかった歯磨きをしました。
お口がスッキリして最高。
髪の毛もベタベタのボサボサだったので、ドライシャンプーで頭も爽やか。
やっとスッキリできて、少しだけ日常に戻れた気がしました。
体重計がデイルーム(休憩スペース)に置いてあったので、図ってみることに。
手術前46kgだった体重は、43kgまで減っていました。
腫瘍の重さが3.7kgもあったとはいえ、だいぶ痩せちゃったな…と感じました。
15:15 痛み止めが外れる

背中に入っていた痛み止め(硬膜外麻酔)が外れました。
この時点では
「昨日お腹切ったばっかりなのに、もう取っちゃって大丈夫なんだろうか」
「それ外しちゃったら、絶対痛くなるよね?」
という不安の方が大きい状態。
痛み止めの点滴も、終わってしまった。
大丈夫だったお腹の痛みが、徐々に痛くなってくる。
痛みレベル:███████□□□(7/10)↑↑
入院の計画書では、この日に麻酔を外す予定ではなかったはずなのに…
なぜか前日に外れていて、正直「え?」と思いました。
あの痛みの中では、もう少し続けてほしかった…というのが本音です。
16:30 地獄の痛みスタート

ここから一気に状況が変わります。
痛み止めが切れて、痛みが一気に強くなって…
痛みレベル:██████████(10/10)
ズキンズキンと、激しく痛むお腹。
切った傷が痛いのか、お腹の中が痛いのか、どこが痛いのか分からない。
ここからは、横向きにうずくまり、動けなくなってしまいました。
耐えられなさ過ぎて、たまらずナースコールを押しました。
「なにか…痛み止めください」
そう言ってコロンと渡されたのは、小さなロキソニンの薬一粒。
「え…こんなん効くの?」
と思いながらも、とりあえず藁(わら)にもすがる思いで飲む。
しかし、薬では全然追いつかないレベルの痛みで、痛みが和らぐ気配はありませんでした。
17:50〜19:30 痛みのピーク

その後、点滴の痛み止めができる時間になったので、追加してもらいました。
しかし、それもすぐに終わってしまって、全く効いてこない。
「痛い痛い痛い、めっちゃ痛い、痛すぎる!!!!」
と、心の中で叫びまくる。
痛みレベル:██████████(10/10)
背中の麻酔が取れる前は自由に歩けてて、少しお腹も空いたかも…
と、思っていました。
しかし、やっと術後初めての食事(5分粥)なのに、激痛すぎてそれどころじゃない。
お粥を一口食べるのもままならず、ほとんど残してしまいました。
点滴もロキソニンも終わってしまって、看護師さんには
「もうできることはない」
と言われてしまって、痛みには耐えるしかありませんでした。
でも、痛すぎて痛すぎて、涙が止まりません。
どうしたらいいのかAI(ChatGPT)に聞いたら、
「まだできることがあるかもしれません、ナースコール押しましょう!」
と、背中を押してくれました。
泣きながら看護師さんに頼んだら、
「筋肉注射する?キツイからあんまりやりたくないけど…一番効くと思うから」と。

もうなんでもいいから、とりあえずこの痛みを止めてほしかったので、筋肉注射をお願いしました。
でも、しばらくしても痛みは消えなかった。
少し和らいだような気もしたけど、激痛なのに変わりはありませんでした。
痛みレベル:█████████□(9/10)
筋肉注射も結局一時しのぎにもならず、またナースコールを押す。
「もう出せる薬はないんです」
そう言われたときは、本当に絶望しました。
「朝まで、この痛み…耐えるの?」
激痛の夜を迎える

お腹にクッションを抱えて、痛みにはずっと耐えていました。
でも、トイレには頑張って歩いていきました。
消灯前に、抗生剤の点滴と、血栓予防注射をお腹に打ちました。
この血栓予防注射は、これから毎日2回打つらしい…。
この時間帯は本当にきつくて、
「痛い…つらい…こんなに痛いなんて聞いてない」
って感じでした。
この日のまとめ|回復と痛みは同時に来る
術後1日目は、
この2つが同時にやってきた1日でした。
「順調=楽になる」ではないことを、この日で強く実感しました。
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