CT検査の結果で、転移は確認されませんでした。
その言葉を聞いて、少し安心した気持ちで病院をあとにしました。
でも、手術まではまだ約3週間もある。
この期間は、安心と不安が入り混じる、不思議な時間でした。
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転移がなかったことで、少し軽くなった気持ち
大学病院の帰り道、転移がなかったと聞けたことで、
それまでよりも気持ちは少し軽くなっていました。
「大丈夫かもしれない」
そんなふうに思える瞬間もありました。
血液検査の数値で、また不安になる

家に帰ってから、もらった血液検査の結果を眺めていました。
その中で気になったのが、ひとつだけ大きく外れていた数値。
それが、CA–125でした。
私のCA-125の値は、基準値(一般的には35以下)に対して、
128.2
でした。
調べてみると、卵巣がんの腫瘍マーカーと書かれていて、
「やっぱりがんなんだ」と、また気持ちが落ち込みました。
気づけば体験談ばかり読んでいた

この頃は、ネットで卵巣がんについて調べたり、体験談や漫画をたくさん読むようになっていました。
その中で、卵巣がんに関する知識をいろいろと知ることになりました。
| 専門用語 | 説明 |
|---|---|
| 腹水(ふくすい) | がんが進行すると、腹腔内に異常に溜まる体液。 腹水があると、ステージ3以上であることが多い。 |
| 腹膜播種(ふくまくはしゅ) | がん細胞が原発巣(卵巣)から腹腔内へ散らばって、定着すること。 播種を伴うと、腹水が溜まる。 |
| 浸潤(しんじゅん) | がん細胞が周囲の組織に直接入り込み、広がること。 |
| 大網(だいもう) | 卵巣がんが転移しやすいので、手術で切除することが多い。 切除しても身体に大きな影響はない。 |
| リンパ節 | リンパ節への転移があると、がんのステージが上がることが多い。 リンパ節に転移したからといって、末期とは限らない。 |
これらの専門用語は、手術の説明の時にも出てきていた言葉で、
「あー、そういう意味だったのか」
と、やっと理解が進むようになりました。
読んでいた漫画の中には、亡くなってしまう結末のものもあり、怖くなることもありました。
それでも少しずつ気持ちが落ち着いてきた

いろいろな体験談を読む中で、
「私は腹水が溜まってないから、ステージ3以上じゃないかも」
「転移がないってことは、そんなに進んでないかも」
そう思えるようになってきました。
不安はなくならないけれど、少しだけ気持ちが落ち着いてきた気がしました。
気休めですが、手術までは”がんが嫌う食べ物“を積極的に取るように心がけていました。
自分も体験を記録に残そうと思った

体験談を読んでいるうちに、
「自分もこの経験を書こう」
「同じように不安を感じている人にとって、少しでも参考になることを書きたい」
そう思ったのを覚えています。
腫瘍に「小さくなれ」と声をかけていた日々
手術までの間、私はお腹の腫瘍に話しかけていました。
名前は「しらこ」。
「しらこ、大きくなるなよ〜」
「良性になれよ〜」
そんなことを、半分冗談みたいに言いながら過ごしていました。
ウエストもときどき測っていましたが、大きくなっている様子はありませんでした。
気休めかもしれませんが、何もしないよりは、そうやって気持ちを保とうとしていたのだと思います。
娘との大切な時間

娘はまだ2歳になったばかりで、話せる言葉もまだ多くありません。
でも、言葉がなくても伝わることがあります。
夜、私が寝たふりをしているとき。
お腹がしんどくて横になっているとき。
娘は、そっと顔を近づけてきて、ほっぺに「ちゅっ♡」。
私はそのたびに大げさにこう言います。
「はっ!!生き返った!ありがとう!」
すると娘は、してやったりの顔で、ウハウハのニコニコ。
どうやら自分のキスには、人を生き返らせる力があると思っているようです。
手術が終わって退院したら、この“生き返らせるキス”をもらうのを楽しみにしていました。
手術までのカウントダウン
手術までは、入院の準備をせっせと進めていました。
「手術まであと何日」
そうやって、毎日カウントダウンをしていました。
長く感じていた時間も、少しずつ“終わりがあるもの”として見えるようになりました。
まとめ|不安の中で少しずつ整っていった気持ち
この3週間は、安心と不安が何度も行き来する時間でした。
それでも、少しずつ自分の状況を受け入れて、手術に向けて気持ちを整えていく期間だったと思います。
そして、いよいよ入院の日を迎えます。
▶ 【入院当日】娘と別れた日と、手術前日の記録(近日公開予定)



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