【実録】卵巣がんステージ1A|検査・入院・手術・術後のリアル体験まとめ

この記事は約9分で読めます。

頻尿が気になって受診したところ、“卵巣腫瘍”が見つかりました。

その時点では、腫瘍の大きさから“悪性の可能性が高い”とだけ、言われました。

手術を受け、最終的に「卵巣がん粘液性がんステージ1A)」と診断されました。

突然のことで驚きや不安もありましたが、現在は再手術はせず、経過観察を選択しています。

この記事では、

  • 症状に気づいたとき
  • 検査・診断の流れ
  • 手術・入院生活
  • 術後の回復と生活の変化
  • 退院後の生活
  • がん(ステージ1A)と診断されたあとの選択

について、実体験をもとに時系列でまとめています。

同じような症状で不安を感じている方や、これから検査・手術を控えている方の参考になればうれしいです。

実際にかかった費用については、こちらにまとめています。

①症状に気づいて受診するまで

違和感を感じたのは、ほんの些細な変化でした。

  • 頻尿
  • ガスが良く出る
  • お腹の張り

「気のせいかも」「太っただけ?」と思いながらも受診したことが、結果的に早期発見につながりました。

同じような症状がある方へ

  • 頻尿になった
  • お腹の張り・ガスが続く
  • 便の違和感がある

こういった症状がある場合は、一度婦人科で相談してみてもいいかもしれません。
大きな異常がなければ安心できますし、もし何かあった場合でも、早く気づくことにつながります。

②検査・診断(卵巣腫瘍発覚)

泌尿器科を受診

一番悩んでいた頻尿の原因を、まずはスッキリさせたくて泌尿器科を受診しました。

告げられたのは、「膀胱がへしゃげてる」ということでした。

そこで「もともとあった右の卵巣嚢腫が原因かもしれない」と気付いたのです。

この時点では大きな病気の可能性はあまり考えておらず、「早期発見できるかも」という気持ちがありました。

産婦人科を受診:エコー検査

泌尿器科を受診したあと、そのまま産婦人科も受診することにしました。

診察では、まず内診とエコー検査が行われたのですが、

「卵巣嚢腫の大きさが分からないため、MRI撮影をしましょう」と言われました。

「大きさが分からないってなんでだろう??MRIなんて大げさだな」と、この時は思っていました。

詳しいMRI検査へ

MRI検査をして一週間後、検査結果を聞きに病院へ。

そこで言われたことは、

  • 腫瘍がお腹の上まで大きくなっている
  • 悪性の可能性が高い
  • 大きな病院で開腹手術する必要がある

ということ。

正直そんなこと言われても現実味がありませんでした。

そんなに大きな腫瘍だなんて思っていなかったので、

「なんかやばいかもしれない…」ということだけは感じ始めていました。

それまで“なんとなくの不調”だったものが、急に“はっきりした異常”として突きつけられた感覚でした。

③精密検査と手術の方針へ

診察で「卵巣がん」と伝えられる

大学病院を紹介してもらい、まずは診察を受けました。

医師からは、「手術で腫瘍を摘出して、病理検査にかけてみないと分からないが、これだけ大きい腫瘍だとほぼがんで間違いない」と告げられました。

ここで初めて「卵巣がん」という言葉を告げられました。

その後、より詳しく調べるために血液検査・CTなどさまざまな検査を行いました。

CTの結果と手術方針

後日、CTの結果と手術方針の詳細を聞きに、家族を連れて病院へ行きました。

CTを見る限りでは、「転移は確認できなかった」ということが告げられました。

その言葉だけで、かなり気持ちが楽に感じられました。

さらに、入院は約1週間で、全身麻酔をすること、子宮だけでなく卵巣もすべて摘出することなどが伝えられました。

血液検査の結果:腫瘍マーカーCA-125の値

家族に帰って、もらった血液検査の結果を眺めていると、やたら高い数値を発見。

それは、腫瘍マーカーCA-125)の数値。

CA-125は基準値(一般的には35以下)なのに対し、 私の数値は

128.2

この数字を見て、「やっぱりがんなんだ…」と落ち込みました。

手術までは1ヶ月待ち

大学病院で初診をしてから、手術をするまでは約1ヶ月待ちました。

本当は明日にでも、お腹の腫瘍を取り除いて欲しい気持ちでした。

手術まであと何日…と、数える日々が長く長く続きました。

検査段階で感じたこと

  • 専門用語が多い
  • 良性なのか悪性なのかは手術後にならないと分からない
  • 手術はすぐには受けられない

振り返ってみると、この時期が一番“情報と気持ちが追いつかない”状態でした。
不安と混乱が入り混じっていました。

実際にかかった検査費用や入院・手術の総額については、こちらにまとめています。

また、高額療養費制度や限度額認定証についても事前に知っておくと安心です。

④手術・入院生活

手術前日、入院へ

手術の前日、ついに入院する日がやってきました。

「いよいよか…」という不安と、「腫瘍を取り除ける」「原因が分かる」という少しの安心感が入り混じった状態でした。

この日は、歯科受診をし、下剤を飲んでトイレとずっとお友達…でした。

手術当日の流れ

手術当日は朝9時にお迎えが来て、手術室へは自分の足で歩いていきます。

麻酔を打つと、いつのまにか意識はなくなっていて、気付いたら手術は終わっていました。

術中迅速病理診断の結果は

境界悪性腫瘍

とのこと。

がんじゃなかった…!!」

この時は本当にただただ、安心しました。

残念ながら、最終的にはがんと伝えられました。

手術後の状態と体の変化

手術が終わって目が覚めたあと、まず感じたのは寒さと、思うように動けない感覚でした。

  • 悪寒で震える体
  • 温かく感じられるお腹まわり(お腹は麻酔で痛くない)
  • 子宮あたりのズキズキ感
  • たくさんつながれた管
  • フットポンプで動けない
  • 寝返りしないとおしり痛い

日常では当たり前にできていたことが、一つひとつ大変に感じる状態でした。

術後の回復とつらかったこと

手術の翌日歩けるようになり、背中の麻酔を外してからは、激痛との闘いでした。

激痛の峠を乗り越えたあとは、が出るようになり、それがまた激痛。

術後は少しずつ回復していくものの、最初の数日は特にしんどさを感じました。

起き上がるのも、歩くのもゆっくりで、ベッドの上で過ごす時間がほとんどです。

ただ、日が経つにつれて少しずつ動けるようになり、回復していくのが分かりました。

食事・体調の変化

入院中の食事は、最初は痛みでほとんど食べられませんでした。

とはいえ食欲はあるので、徐々に回復していき、最終的には「8割くらい食べられる」状態まで戻りました。

ただ、体重は減っていて、退院前に測ったときには

46kg→42kg

まで減っていました。

術後は思っていた以上に体に負担があり、回復には時間がかかりました。

退院の日

体調が安定し、無事に退院することができました。

帰りの電車が少し怖くて、お腹を押さえながらゆっくりゆっくり歩きました。

家に帰って、家族に会えたときは本当にホッとして、特に娘とぎゅっとできた瞬間は、すごく幸せを感じました。

入院生活を振り返って

  • 体は想像以上にダメージを受ける
  • 少しずつ確実に回復する
  • 「普通に過ごせること」のありがたさ

手術は怖いものではありますが、同時に“前に進むためのステップ”でもあると感じています。

入院・手術で実際にかかった費用や明細については、こちらで詳しくまとめています。

入院前に限度額認定証を準備しておくと、支払いの負担がかなり変わります。

⑤病理検査の結果と告知

ステージ1Aと説明を受けて

手術後しばらくして、病理検査の結果を聞くために病院へ行きました。

医師から告げられたのは、

粘液性がん『ステージ1A

という結果でした。

手術の時には境界悪性だと聞いていて、それを信じ込んでいたので、寝耳に水

そんなことを伝えられる心構えは、全くしていませんでした。

頭では理解しようとしているのに、気持ちが追いつかない。

そんな感覚でした。

今後の選択:再手術か経過観察か

さらに追い打ちをかけるように提示されたのが、2つの選択肢でした。

手術の段階では境界悪性だったため、リンパ節は切除しませんでした。

そのため、

  • リンパ節を切除し、転移の有無を調べるため再手術
  • 現時点では転移の可能性が低い前提で経過観察

この2択をどちらか決めなければいけませんでした。

悩んだ末に選んだこと

すぐに答えが出るような内容ではなく、正直かなり悩みました。

再手術の場合
  • より確実に調べる安心
  • また入院・手術をするつらさ
  • 体への負担やリスク
経過観察の場合
  • 転移する不安と共に暮らす

画像検査では転移はないと言われていたことを信じて、悩んだ末に

経過観察を選択しました。

今の自分の気持ち

結果として「がん」と診断されたことは、やっぱりショックで涙が出ました。

ただ、比較的早期で見つかったことが、ラッキーだったなとも感じます。

今できる治療はすべて終わったと、前を向いていこうと思えています。

補足:表記について

この記事では「がん」と表記していますが、

  • 医学的 → 癌
  • 一般的 → がん

と使い分けられることがあります。
読者にとって分かりやすい表現を選ぶことが大切だと感じています。

⑥退院後の生活・回復・今やっていること

退院後の生活がスタート

無事に退院して、日常生活に戻りました。

退院後はすぐに元通りというわけではなく、体力もかなり落ちていました。

「思っていたより回復には時間がかかる」と感じました。

現在は、再発予防を意識した生活を心がけています。

体の変化と回復の実感

退院後しばらくは、少し動くだけで疲れてしまい、無理はできない状態でした。

ただ、日が経つにつれて

  • 昨日より動ける
  • 少しずつ痛みが和らいでいる
  • 薬が切れても大丈夫

と感じるようになり、回復を実感できるようになりました。

トイレや体の違和感について

術後は、

  • 便がスッキリ出にくい
  • ガスも出にくい
  • 排尿の勢いが弱い

といった変化もありました。

「これで大丈夫なのかな?」と不安になることもありました。

ただ、時間の経過とともに、少しずつ落ち着いてきています。

腫瘍マーカーの変化

手術前と比較して、腫瘍マーカー(CA-125)の値はかなり下がりました。

手術前128.2
術後38.9

基準値に近づいてきていることで、ひとつの安心材料にはなっています。

今、意識していること

再発を防ぐためにも、日々の生活を見直すことを大切にしています。

  • 無理をしすぎない
  • 体を冷やさない
  • バランスのよい食事
  • しっかり休む

特別なことをするというよりは、「基本を整えること」を意識しています。

記録していること

退院後は、体の変化を把握するために、簡単に記録をつけています。

  • 傷口の写真
  • 体重
  • ウエスト
  • 体調(疲れやすさなど)
  • お通じや排尿の状態

細かくやりすぎると負担になるので、“続けられる範囲”でゆるく記録しています。

5年後の寛解を目指して

医師からは

5年間再発がなければ寛解

と説明を受けました。

ここからは、再発しないために、自分自身をを大切にしていきたいと思っています。

今の目標は、

うと
うと

5年間、再発なく過ごすこと!!

そのために、自分の体の変化に気づき、無理をしないことを大切にしていきたいと思っています。

同じような状況の方へ

退院後の体は、思っている以上にゆっくり回復していきます。

「思ったより動けない」と感じても、それはちゃんと回復している途中です。

焦らず、少しずつで大丈夫だと思います。

治療費の負担を軽くする制度についてもまとめています。

この記事について

この記事は、実際の体験をもとにまとめています。

症状や経過には個人差がありますが、同じように不安を感じている方にとって、少しでも参考になればうれしいです。

詳細な記事に関しては、ゆっくりと更新していく予定です。

コメント